姫島は、古事記によると、伊邪那岐命、伊邪那美命の二柱の神が「国生み」にさいし、大島を生み、次に女島を生むとある。この女島が姫島で、またの名を「天一根」という。
 古歌にも「姫島のあたりにならぶ島もなし、うべもいひけり天の一根」とうたわれているところである。
 また、日本書紀によると、垂仁天皇の御代、意富加羅国(現在の韓国南部)の王子、都怒我阿羅斯等が白い石から生まれた姫と結婚しようとしたが、姫はそれを逃れ、海を渡って姫島に上陸し、比売語曽の神となった。姫島の由来はここからはじまる。
■比売語曽社(ひめこそしゃ)  


■黒曜石(こくようせき)〔県指定天然記念物〕

 黒曜石は、火山の岩漿が地表上に噴出して急激に固まった火山岩の一種で「露天の黒曜石」は全国でも珍しく、北海道の十勝と姫島の二ヶ所しかない。
 石器時代には「矢じり」などに重用され、姫島から海を渡って運ばれた黒曜石が、九州だけでなく四国や中国地方の遺跡からも出土されている。
■引曳褶曲(ひきずりしゅうきょく)〔県指定天然記念物〕

 引曳褶曲は、二つの堅い層にはさまれた軟弱な層に地殻の変動等で側圧が加えられ、地層中に唐草瓦のような模様が重なってできた地層である。
 このような唐草模様の引曳褶曲は大変珍しく、姫島では、大海海岸に見られる。